「ニッポンの避難所を100年進化させる」──富山のアルミ技術が生んだ、平時も非常時も大切な人を守るプロダクト「ALCARA」の挑戦

DEA LABO Meetup #6レポート。日本の避難所の雑魚寝文化を解消へ!平時はホワイトボードやパーティション、非常時は2分でベッドに変形する1台で4役のアルミ製プロダクト「ALCARA」を紹介。災害関連死を防ぎ、義務の防災から日常に溶け込む文化への挑戦に迫ります。
自然災害が頻発する日本において、避難所の環境改善は長年の大きな課題となっています。100年前の震災から現代にいたるまで、日本の避難所における「雑魚寝文化」はほとんど変わっていません。こうした現状を打破すべく、富山県射水市のアルミ加工メーカーであるアルミファクトリー株式会社が開発したのが、平時はホワイトボードやパーティション、非常時にはわずか数分でベッドに変形する1台4役のアルミ製プロダクト「ALCARA(アルカラ)」です。
第6回目となるDEA LABO Meetupでは、同社代表取締役の棚元優太氏をゲストに迎え、「義務としての防災」を「文化としての防災」へと昇華させる具体的な仕組みや、2026年8月から始動する「ピクトレ防災チャンピオンシップ2026」との連携について、熱いディスカッションが交わされました。本記事では、その詳細をお届けします。
ニッポンの避難所を100年進化させる――「雑魚寝文化」の解消に挑むアルミファクトリー
日本は世界的に見ても災害が多い国ですが、避難所の生活環境、特に睡眠環境については長年進化が見られないという大きな課題があります。アルミファクトリー株式会社の代表取締役である棚元優太氏は、この現状に対して強い危機感を抱き、プロダクトの開発に乗り出しました。
棚元氏「私たちは、ニッポンの避難所を100年進化させるというテーマを掲げて開発を進めてきました。防災に関するさまざまな課題がある中で、特に避難所の雑魚寝文化をなんとかしたいという点に着目しています」
大正時代や昭和初期に発生した北伊豆地震などの避難所の写真を見ると、そこには布団や毛布を持ち寄り、プライバシーも何もない状態で多くの人々が密集して床に横たわっている光景があります。そして、2024年に発生した能登半島地震の避難所の様子を比較しても、その光景は驚くほど変わっていません。
電波が届かない場所でも安否確認ができるシステムが開発されたり、備蓄される食料が美味しくなったりと、個別の技術は進化しているものの、なぜかプライバシーや睡眠環境といった避難所の根幹にある生活の質については、まったく着目されないまま今日にいたっています。
山田「1日や2日であれば我慢できても、それが1ヶ月、2ヶ月と続く生活になると、精神的な負担は本当に大きいですよね」
周りから丸見えの状態で床に寝るという環境は、被災者に過度なストレスを与えます。アルミファクトリーはこの雑魚寝の環境を削減し、避難所の環境が原因で発生する災害関連死から、一人でも多くの命を守ることを目指して活動を続けています。

富山の地場産業から生まれた技術と、大切な人を守るためのものづくり
アルミファクトリー株式会社が拠点を置く富山県は、実はアルミ産業が非常に盛んな地域として知られています。大手のアルミサッシメーカーが本拠地を置くなど、アルミの加工や製造に関する技術が地場産業として深く根付いています。
亀山氏「アルミファクトリーというお名前からして、きっと素晴らしいアルミを作っていらっしゃるのだろうと思って楽しみにしていました。富山はもともとアルミの工業が盛んな地域なのですか」
棚元氏「富山県の地場産業としてアルミは非常に多く、建材サッシメーカーの下請け会社や加工会社がたくさんあります。立山連峰から流れる豊富な水を利用した水力発電により電気代が安く抑えられること、空間を冷却するための水が豊富であることから、資源に恵まれた富山でアルミ産業が発展してきたという背景があります」
1974年に創業された同社は、もともとは玄関ドアの組み立て工場でしたが、時代とともに長いアルミの押し出し型材を加工する事業へとシフトしていきました。最近では、より精密な部品加工にも対応できるよう設備投資を行い、新しい挑戦を続けています。
コロナ禍を経て、下請けとしての加工賃だけに頼る経営の難しさに直面した際、同社が掲げる経営理念「大切な人を守るために成長する」に立ち返りました。理念に即したものづくりを追求した結果、たどり着いたのが防災というテーマであり、3年の歳月をかけて「ALCARA」という製品が誕生することとなりました。

災害関連死を防ぐために―「我慢を強いる避難所」から「当たり前の幸せ」がある場所へ
日本の避難所における雑魚寝は、単に精神的な苦痛をもたらすだけでなく、被災者の命に直結する肉体的な危険を孕んでいます。それが「感染症」と「エコノミー症候群」による災害関連死です。
棚元氏「能登半島地震で被災された方を私たちの会社にお招きし、地元の方に向けて講演会をしていただいたことがあります。そこで伺ったのは、メディアではなかなか報道されない過酷な現実でした。断水している避難所のトイレは、数時間で排泄物がいっぱいになります。被災者の方々は、その排泄物を土足で踏みながら用を足し、そしてその靴を履いたまま、床で寝ている人の顔をまたいで自分の寝床へと戻っていくのです。そのような劣悪な環境では、感染症が一瞬で広まってしまいます」
さらに、床に直接寝る環境は高齢者にとって過酷です。硬い床から立ち上がることが困難になると、トイレに行く回数を減らそうとして水分補給を我慢するようになります。その結果、脱水症状を引き起こし、持病の悪化や血栓の形成によるエコノミー症候群が引き起こされます。能登半島地震でも多くの尊い命が失われましたが、そのうちの非常に高い割合が、避難所の劣悪な環境が原因となった災害関連死であると言われています。
これに対して、海外の避難所では異なる思想が存在します。例えばイタリアの震災時の避難所では、被災者が配給の列に並ぶのではなく、スタッフが温かい食事をテーブルまで運び、時にはワインまで提供される仕組みが整っています。
棚元氏「イタリアには『ベネッセレ(benessere)』という、当たり前の幸せや健康的な生活を提供するという考え方があります。海外では、日常生活の質が担保されない避難所で暴動が起きることもあるため、生活環境の維持が徹底されています。一方で日本には、避難所では我慢をしなければいけない、我慢をすることが美徳であるという根強い考え方があります。この意識を変えていかなければなりません」
近年では、大地震だけでなく、線状降水帯による集中豪雨や水害によって、災害が発生する前に避難所を事前に開設するケースが非常に増えています。だからこそ、避難所の環境を平時から整えておく重要性が高まっています。
平時はホワイトボード、非常時は2分でベッドに――「ALCARA」が実現する日常と非常時の融合
避難所の環境改善が必要であると分かっていても、自治体や学校の現場には別の課題があります。それは「備蓄倉庫がすでに満杯である」という現実です。棚元氏らが地元の小中学校を調査したところ、備蓄教室は水や毛布、おむつなどで隙間なく埋まっており、普段使わないベッドを大量に保管する余裕はありませんでした。
また、既存の段ボールベッドは発災後に地元のメーカーに発注して避難所へ届くまでに、能登半島地震の際は10日以上の時間を要しました。この最初の10日間の雑魚寝をなくすために開発されたのが、日常的に使用しながら災害に備えることができる「ALCARA」です。
ALCARAの最大の特徴は、日常使いができるフェーズフリーな設計にあります。天板の両面を使用できる仕組みになっており、表面は普段の会議や授業で使えるホワイトボード(マグネット対応)です。そして裏面には、クッション性のある畳風の生地が組み込まれたベッドが配置されています。パーティションやホワイドボードとして日常使いしながらも、非常時にはベッドやテーブルとして早変わりするのです。
棚元氏「高齢者の方に、少しでも自宅で生活しているような安心感を持っていただきたいと考え、肌触りの良い畳風の生地を採用しました。汚れた場合でも、塩ビシートを使用しているためアルコールですぐに拭き取り、除菌が可能です」
避難所となる学校の現場などでパニック状態になっても迅速に設置できるよう、工具を一切使わずに、大人2人でわずか2〜3分でベッドへと組み替えることができます。構造は非常にシンプルで、4本の脚と1枚の天板のみで構成されており、手でビスを外して脚を抜き、反対側に入れ替えるだけで変形が完了します。
また、一般的な椅子の高さと同じ「高さ40cm」に設計されている点も大きなポイントです。避難所の床面から30cmの高さの空間には、ホコリやウイルスが対流しやすいと言われており、そこから距離を置くことで感染症のリスクを低減します。同時に、高齢者が腰に負担をかけずに立ち上がることができる最適な高さでもあります。
さらに、ベッドの下の空間を個人の荷物の収納スペースとして活用できるため、雑魚寝の際によく問題となる「荷物の置き場所がない」という課題も解決します。天板の裏側に鉄板を入れることで、アルミでありながらホワイトボード面にマグネットをしっかりと固定できるよう、細部まで実用性にこだわった改良が施されています。

自治体から工場、精度向上、そして廃校活用へ――「ALCARA」が広げる防災の未来
「ALCARA」という名称には、複数の深い意味が込められています。アルミの「AL」と、英語でいつでもを意味する「Always」、そしてラテン語で親愛なるという意味を持つ「cara(カラ)」を組み合わせ、「大切な人を守るために、いつでも親愛なるアルミがある」という意味を持たせています。さらに、製品開発中に誕生した棚元氏の息子の名前にも「アル」の文字が含まれており、まさに家族や大切な人を守るという強い想いが形になったプロダクトです。
現在、ALCARAは富山県内をはじめとする多くの自治体や県庁への導入が進んでいますが、その用途は避難所だけに留まりません。
棚元氏「最近では、大型工場などから熱中症対策としての需要が増えています。工場内で体調を崩された方が一時的に仮眠をとるスペースとして、普段はホワイトボードとして使いながら、必要な時にすぐベッドにできる点が評価され、実際に購入が進んでいます」
熱中症対策の環境整備が企業において進む中、オフィスや工場での日常使いを意識して、人工芝を敷いたデザインやウェブカーテン調のものなど、よりおしゃれな生地を使用したセミオーダータイプの開発も進められています。
さらに、今後の大きな展望として、全国で課題となっている「廃校の活用」と組み合わせたプロジェクトも動き出しています。現在、日本全国に約2000校の廃校があり、そのうちの約1000校が活用されないまま残されています。
棚元氏「活用されていない廃校の校舎をリノベーションし、防災サバイバル施設や避難所ホテルのような宿泊体験施設に改修する計画を進めています。そこにALCARAを宿泊用ベッドとして設置し、普段から一般の方々に利用してもらうことで、楽しみながら防災の仕組みを実体験できる場所を作りたいと考えています」
日常の風景の中に防災を溶け込ませることで、いざという時の認知の壁をなくし、地域全体の生存率を高めるインフラとしての役割を広げていこうとしています。
ゲームの力で地域の防災力を可視化する―「ピクトレ防災チャンピオンシップ2026」の挑戦
ミートアップの後半では、社会課題解決をエンターテインメントの文脈に捉え直す新しい試みとして、2026年8月から4ヶ月間にわたり開催される「ピクトレ防災チャンピオンシップ2026」についての紹介が行われました。
「ピクトレ」とは、街の中にある電柱などのインフラ施設を撮影して投稿することで、インフラの点検コスト削減に貢献し、同時にユーザーも報酬を得られる仕組みとして発展してきたゲームです。この仕組みをさらに進化させ、地域住民が参加する防災イベントとして展開します。

山田「住民の皆様がどれだけ参加したか、核心となる地域にある消火栓や防火水槽、避難所の看板、津波避難タワーなどの防災スポットをどれだけ撮影できたかをスコア化します。日本全国の1743自治体を対象にランキングを作成し、11月末に総合優勝を決定する大規模なイベントです」
地元愛やコミュニティのエネルギーを防災というテーマに注ぎ込むことで、地域の防災力を遊びながら高めていくことができます。この取り組みに対し、棚元氏も強い関心を寄せています。
棚元氏「防災メーカーとして活動している以上、富山県からエントリーして優勝を目指したいですね。地域の皆様と一緒にこのゲームを通じて防災意識を広げていきたいです」
また、山田は災害モンスター研究所所長の石橋氏と、子どもも楽しめそうなカードをどんどん作っていこうという話をしていることに触れ、石橋氏は「災害モンスターカード」の取り組みについて紹介しました。
石橋氏「地震そのものというよりかは、例えば『雑魚寝』というような具体的なリスクをモンスターのようにキャラクター化して、そのモンスターの倒し方・身の守り方を学ぶことで本物の防災知識が身につくというような。子どもって、ポケモン図鑑を渡しておけば、ポケモンのいろんな特性を覚えてくれるじゃないですか。こんな感じで、災害モンスター図鑑が出来たら面白いなという発想で活動しています。
今回ピクトレで展開するならば、それぞれの地域に合わせた災害モンスターですとか、そんなものを何か提案できればいいかなと思っています。例えば東京都で言うならば、首都直下地震によって生じるのは、『帰宅困難』などでしょうか。そのようなリスクをキャラクター化したものなどを考えています」
山田:なるほど。『雑魚寝モンスター』が現れたら、ALCARAを投入してモンスターがダメージをくらうみたいな…
石橋氏:そうですね!あと「感染症になった!」とか…
山田:リアリティがすごいですね!
地域の課題をゲームの敵として可視化し、それを解決する実在のプロダクトをカードとして手に入れることで、子どもから大人までが自発的に防災を学ぶ文化が作られようとしています。

リアルな被災体験を教訓に――記憶をアーカイブし、次の行動へつなげる
防災を真に我が事として捉えるためには、過去の被災者が経験した生々しい記憶やエピソードを共有し、日常の備えへの動機付けに変換していくことが不可欠です。メディアで語られる一般的な情報だけでなく、個人のリアルな体験談こそが、次の行動を促す原動力となります。
山田「私は高校2年生の時に阪神・淡路大震災を経験しました。兵庫県西宮市に住んでいたのですが、非常に激しい揺れに見舞われ、その後、水が40日間、ガスが80日間にわたって止まりました。1ヶ月以上も水が出ない生活の中で、近所にある井戸に毎日妹と一緒に並んで水を分けてもらうのが日課になりました。その時に決定的な違いを生んだのが、単身赴任先から軽トラで翌日に駆けつけてくれた父親が持ってきた『ポリバケツ』でした。周りの方々がペットボトルや小さなビニール袋で少しずつ水を運ぶ中、私たちは大きなポリバケツで大量の水を運ぶことができ、お風呂にお湯を張ることもできました。あの時の経験から、大人になった今でもベランダには常に水用のタンクを常備しています」
棚元氏「給水タンクが必要であるということは知識として知っていても、そうした具体的なエピソードと一緒に聞かないと、実際に自分で用意しようという行動にはなかなか結びつきません。リアルな体験と知識をセットで届ける取り組みは本当に必要だと感じます」
将来的には、ゲームをプレイしながら街を歩いている際に、避難看板を撮影すると過去の被災者のエピソードカードがドロップされるような仕組みも構想されています。カードを読み終えると、ALCARAのような役立つ防災グッズの活用法が分かり、そのまま日常の備えにつながっていくような導線が作れれば、行動変容を促すことができます。
ミートアップの最後には、ALCARAを実際に活用したワークショップのアイデアとして、夏休みに学校の体育館などで開催されている「OGT(お父さんと学校に泊まろう)」などの体験型イベントに防災教育を組み合わせる案などが話し合われました。普段から学校にホワイトボードとして置いてあるALCARAを、子どもたち自らの手でベッドに変身させて一晩を過ごす。そうしたワクワクするような体験を通じて、日本の避難所の景色は、義務から文化へと、確実に進化を遂げていくはずです。

多機能パーティション「ALCARA」の可能性を広げる、ワークショップ
ディスカッションテーマ:
1台4役の災害時対応型パーティション「ALCARA」を活用した自分も参加してみたいイベントを考えよう!
今回のワークショップでは、このALCARAが持つポテンシャルをさらに引き出し、社会の中にどのように文化として根付かせていくかについて、参加者がチームに分かれて具体的なアイデアを出し合いました。日常の中にALCARAが当たり前のように存在し、いざという時には自然に集まる場所を作るというビジョンに向け、実践的な仕組みの提案が始まりました。

【チームA提案】コミケから学校へ。ライブペイントで紡ぐ記憶と伝承のストーリー
最初に発表を行ったチームAは、パーティションや簡易ベッドが大量に必要とされる具体的な使用シーンとして、大規模な同人誌即売会である「コミケ(コミックマーケット)」などのイベント会場に着目しました。
チームAの発表者は、コミケのイベントにおいて、まっさらな状態のALCARAを大量に導入する仕組みを提案しました。混雑する会場内の通路を区切るための仕切りとして利用したりと、ALCARAの持つ多機能性をリアルな現場で活用するアイデアです。コミケに集まる多くのクリエイターや参加者を巻き込む、アートフェスティバルのような仕掛けを提示しました。
「コミケといえば、作品を作る素晴らしいクリエイターの方々が多く参加されています。イベント内のワンコーナーとして、まっさらなキャンバスであるALCARAに、参加者や人気のクリエイターがその場でイラストを描き、漫画の作品を作り上げるライブペイントの企画を実施します。みんなで共に参加して作り上げた一点ものの作品は、非常に高い価値を持つようになります。それを客に回しても良いですし、ホワイトボードだからといって消してしまうのは非常にもったいないため、学校や公民館などの公共施設に持っていきます。そこが展示されることで、著名なサッカー選手のサインと同じように、イラストとサインが参加者たちの記憶やストーリーとして地域に残ります。」
【チームB提案】ワイルドな防災体験。自然体験やキャンプ場で活用するアウトドア× ALCARA
続いて発表を行ったチームBは、学校や施設の中という枠組みを超えて、より自然に近い「ワイルドな環境」でALCARAを活用するアイデアを提案しました。
チームBの発表者は、ALCARAがあればどのような場所でも就寝スペースを確保できるという強みを活かし、キャンプ場や自然体験教室での活用を挙げました。小中学生が日常的に行う自然体験教室において、既存のコテージや簡単に設営できる簡易的なテントに泊まるだけでなく、自分たちの手で空間を作り出す経験を重要視するアプローチです。
「最近のテントは、投げるだけで自動的に広がってしまうような手軽なものも多く、自ら空間を組み立てるという風情や経験が薄れているように感じます。そこで、ALCARAを使って自分たちのベッドを組み立てる、あるいは普段の飯盒炊飯を行う際に、肉や食材を切るための調理台や作業机として実際に使用する経験を提案します。
また、少年自然の家などの施設を利用したことがある方は、ベッドの寝心地に対して様々な感想をお持ちかと思います。そうした場所で、あえてALCARAを組み立てて就寝する経験を積むことで、災害時の避難所における生活の事前体験になります。さらに、少年自然の家に行った思い出として、ALCARAのホワイトボード部分にみんなで寄せ書きや絵を描いて保存し、次の利用者の代へと繋いでいくサイクルを作ることも非常に有効ではないかと考えました」
【チームC提案】インテリアやアート、エンタメの主役に。日常の付加価値を高めるデザイン
最後に発表を行ったチームCは、ALCARAを災害時の「ピンチヒッター」や「いざという時のアイテム」という位置づけから、一般家庭や公共施設において当たり前に存在する「インテリア」へと昇華させる提案を行いました。
チームCの発表者は、日常の家具としての使い勝手を極限まで高め、大人も子どもも楽しめるエンターテインメントのアイテムとしてALCARAを再定義する重要性を語りました。
「私たちは、ALCARAを日常のインテリアや家具として完全に溶け込ませる使い方を提案します。例えば、公共施設や一般の住宅において、壁一面にALCARAを配置して巨大なホワイトボードとして活用し、日常的に自由に絵を描ける空間を作ります。
また、その白い面をスクリーンに見立て、単焦点プロジェクターを用いたプロジェクションマッピングや、映画を上映するなど、防災用品として仕舞い込むのではなく、普段使いとして大人も子どもも楽しめるエンタメのアイテムの位置づけとして使うのもいいのではないかなと思いました。」
「ALCARA」を題材に、日常のエンターテインメントやアート、アウトドアの文脈から社会課題を解決する数多くの実践的なアイデアが誕生しました。義務としての防災を、ワクワクする日常の文化へと昇華させるための具体的なロードマップが見えた有意義なワークショップとなりました。
さいごに
今回のミートアップでは、避難所の環境を劇的に改善する「ALCARA」の開発秘話や、社会課題をゲームで解決する「ピクトレ防災チャンピオンシップ2026」の展望について、非常に深い議論が行われました。「我慢を強いる避難所」から、当たり前の生活の質を守る場所へ。富山の高度なアルミ加工技術と、大切な人を守りたいという強い信念が結びつくことで、日本の防災文化は今、大きな転換点を迎えています。
※当日の様子はこちらの動画をご覧ください
関連リンク
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アルミファクトリー株式会社|https://alumifactory.com/
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